第20回北丹沢12時間山岳耐久レース(以下、キタタン)参戦記 ~大会レポPart1~

★スタートから立石建設まで(0km~11.19km)

※以下、随所に所要時間が書いてありますが、あくまでも私の場合の予測、目標、実績値で、誰にでもあてはまるわけではないことをご了承ください。

1.まずは平丸まで

スタートからはしばらく舗装された道路

そのあと狭い林道に入り、1列縦隊の渋滞になる 😏

そのため、スタート直後とはいえ平丸まで飛ばして、少しでも縦隊の前に入ろうとする人が多い。

とはいえ、スタート直後に結構な急坂があるのと、これから何時間かかるかわからないことを考えると、なかなかトップスピードというわけにもいかない。

平丸までは13分40秒かかった。

大会パンフレットの高低図を見ると、平丸の位置が1.2km地点あたりに見える。

どうみても1.5kmはないように見える。

いくらスタート直後の急坂を加味しても、1km10分はかからんぜよ。

目検でみても平丸までの距離は怪しいと思って、あらかじめ測量しておいたからいいけど、平丸まで1.2kmと信じていて、時計見たら13分。

自分のペースが遅いのかと思っちゃうよ。

自分の中では、

  平丸までは1.8km、目標タイムは12分

と決めていたので、まあこんなもんでしょ。

ここまでの記録

場所 距離 目標 実績
平丸 1.2km ※1 12″00 13″40

※1)実際は1.8kmぐらいだと思う

2.渋滞の縦隊(しつこいって?)

さあ、ここから約1kmの林道で、高低差が260M

比率として、

  10Mの距離で2.6M上がる

ので、結構な勾配が想像できると思うが、これはほんの序の口。

いわゆる

  3つの峠を上り下り

の1つにも入っていない。

ただ、事前に大山に行っていたので、それよりは楽なはず、と言い聞かせて登っていた。

大山では、

  1.6kmの距離で高低差530M
  (1kmにすると320M)

の上りに45分かかったので、見積もりは25分

実際に平丸から分岐右折までかかったのが24分29秒なので、なかなかの精密さ(自画自賛)

  1キロの上り

というだけで10~15分かと思っていると

  お~い、まだかよ

となるので正確な見積もりは大事。

特に初参加の場合は、まさに右も左もわからないので、景色が変わらない林道は不安だらけ。

距離表示もないので、頼りになるのは所要時間のみ。

  25分たてば登りきる
  逆に、25分たたないと登りきれない

と念じていれば焦りもなく落ち着いていける。

ここまでの記録

場所 距離 目標 実績
平丸 1.2km ※1 12″00 13″40
分岐右折 2.26km 37″00 38″09

※1)実際は1.8kmぐらいだと思う

3.上った後は、下る

といっても急坂を上ったのだから、下りもそれなりに急なはず。

今まで山を避けてきた理由が、

  下りが怖い

の1点。上りはきついけど、スリップしてけがするとか転げ落ちることはない。

それに対して下りは、勢い余って足をくじいたりひねったり、一回転したり、最悪のケースは滑落して。。

  転落者のコメント

保険(山岳保険が必須。受付で一応入りましたか?と聞かれる)がいると知っただけでビビってたからな。

しかも2~3日前から降っていた雨の影響で滑りやすくなっていたので慎重に。

とはいえ、後ろから迫ってくるので、ある程度は大胆に攻める。

まず最初のくだりは、分岐右折からロード開始までの距離推定650M、高低差-170M

上りは1km25分とよんだので、下りは15分にした。
(大山の時、下りは上りの3分の2の時間だったため)

ということで650Mにかかる所要時間は9分と見積もり、実際にかかった時間は10分5秒。

高低差200M(1kmあたり)くらいであれば

  上り25分
  下り15分

で行けそう。

全般的にこれより急勾配であれば時間を増やし、ゆるやかであれば減らした見積もりをたて、

  第二関門通過 6時間
  ゴール    10時間45分

と予測していたので、すでにこれくらいはいけそうな気がした。  

ここまでの記録

場所 距離 目標 実績
平丸 1.2km ※1 12″00 13″40
分岐右折 2.26km 37″00 38″09
ロード開始 2.9km 46″00 48″15

※1)実際は1.8kmぐらいだと思う

“第20回北丹沢12時間山岳耐久レース(以下、キタタン)参戦記 ~大会レポPart1~” の続きを読む

【大会参加】第20回北丹沢12時間山岳耐久レース

4時半起床 😪

寝たのは多分21時ごろ。

7時間半睡眠なら充分かな。

スタート2時間半前の起床で体が動くか多少心配だが、いきなりトップスピードで走るわけじゃないからおそらく大丈夫。

そういえば以前、富士五湖100kmのとき、5時スタートなのに4時半に起きてしまいDNSになった悪夢がよみがえった。

キタタンは7時で助かった。

フルマラソン以上の長距離レースの朝食は、トリプル3と決めている。

やはり基本は 🍙 できれば1個は赤飯など、もち米にすると尚、腹持ちがいい。

もちは今回大福にした。割と大き目の大福が手に入ったので。

甘いものが苦手な人は、切り餅に醤油を付けた磯辺焼きでもいいと思う。

仕上げは 🍌 消化が早く、すぐにエネルギーになる定番。

これらをスタート3時間前から2時間ぐらいかけて少しずつ注入していく。

スタート前に完食できると、6時間耐久レースでも、途中ほとんど何も食べなくてもいけた経験がある。

前日夕食を食いすぎて、胃に残ってると結構つらいので、極力空腹で朝を迎えたほうがいいのはそのため。

スタートは7時。

前回完走者と初参加でも速い人は6時半スタート。

ということは、今年完走して、来年は6時半にスタートできることが目標になるか。

こういう差別は好きだな。燃えてくる 😈

ただ、30分早いと、起きられずDNSになりかねないか心配。。

注)一応、経験者のブログを見ると、スタート時間過ぎても走り始めることはできるらしいが、関門の通過時間は変わらないので、関門ギリギリランナーにとっては厳しくなる。

参加者は1300人ぐらいで、そのうち7時スタートは半分以下の600人ほど。

付添いの人もまばらなので、人をかき分けて移動ということがない。

受付、着替え、荷物預かり、トイレ、どれも移動距離がなく、人も少なくスムーズ。

そんな中、知り合いのHさんに遭遇。

お互い子供が同じ小学校(今は中学校)に通っていて、数年前から顔見知りに。

そんなHさんがサポート役(たしかスイーパーって書いてあったっけな)で来ていた。

誰かに囲まれていたので、知る人ぞ知る有名人なんだろうな。

それもそのはず。

サブ3だし、キタタンもかつて5時間15分で完走したことがある強者。

そんな雲の上の人から声をかけてもらったのが(たしか)

  姫次までがきついよ

でしたが、控え目に

  第二関門通過がギリギリの予想です

と返しておきました。

初参加だし、まずはしっかり第二関門を6時間(できれば10~15分は前倒しで)以内で通過し、姫次行きの挑戦権を取らないとね。

さあ、いよいよスタートだ。

“【大会参加】第20回北丹沢12時間山岳耐久レース” の続きを読む

第20回北丹沢12時間山岳耐久レース(以下、キタタン)参戦記 ~前日移動~

明日は7時スタート
(前年完走者とサブ3は6時半スタート)

ここ湘南地区から行こうとすると、前泊が必要

車で行こうと思えば、圏央道も開通したことだし、
当日移動でも、夜移動してテント泊という手もある

ただ、自分は基本、電車移動なので、相模湖駅から
大会が用意したバスに乗って現地入りする

  位置関係

受け付けは前日か当日

たしかに前日にゼッケンやらいろいろもらっておいたほうが楽といえば楽だが、高々1000人ちょっとの大会なので、当日朝でも混雑はないだろう

それに自腹でバス代払ってまで往復することはないかな

ということで、前日は移動して寝るだけなので、結構気楽

とはいえ、7時スタートから逆算すると

  7:00        スタート
  5:30        相模湖駅発(大会指定バス)
  4時ごろ    起床
  21時ごろ  就寝
  18時ごろ  宿泊先着

 

15時か16時ごろには家を出ようかな

さて、午前中はどうしようかと思っていたら

  そうだ、靴を買うか

“第20回北丹沢12時間山岳耐久レース(以下、キタタン)参戦記 ~前日移動~” の続きを読む

第20回北丹沢12時間山岳耐久レース(以下、キタタン)参戦記 ~準備編Part6~

 

■キタタン参戦記 準備編Part6 買い物リストとリュックに入れるもの

 

キタタンが一般的なロードレースと大きく異なるのは、自分が必要な水や食料を背負わなければいけないということは、準備編Part2で紹介しました。

参考までに、自分が用意したものは、

※実際に走っている間背負うリュックの中身

<食糧>
おにぎり2個
バナナ2本
羊かん1.5本(0.5本×3)

<飲み物>
ポカリ250ml×2
炭酸水500ml×1
空のペットボトル500ml×2
空のペットボトル280ml×1
空のペットボトル210ml×1
空のペットボトル200ml×1

<補助食>
塩レモンあめ
塩レモンゼリー
かき氷グミ
氷砂糖

<その他>
かゆみ止め
トイレットペーパー
替えのTシャツ
ひんやりシート
手袋
ごみ袋
ばんそうこう

 

※走っている間は不要で、手荷物として預けるリュックの中身

ビーチサンダル
おにぎり1個
水500ml
茶500ml(行きの道中で飲みきり)
タオル2枚

 

帽子
Tシャツ
短パン(4ポケット)
CW-X
パンツ
靴下
トレイルシューズ
ミニタオル4枚
日焼け止め
メンタム
時計

 

上記すべてと、当日朝のトリプル3が家から持参するものすべてです。

ポイントは、第二関門からゴールまでに必要な水分を見積り、その量の内訳を決めることです。

キタタンにおいて、無給水が最も長いのが、第二関門からゴールまで(実際は平丸まで)なので、その区間で足りれば全体として足りるこ
とになります。

  多いと余計な負荷を背負うことになる
  少なくて脱水になっては元も子もない

初参戦で全く見当がつきませんでしたが、まあなんとなく

  2.7リットル

内訳は、

  ポカリ500ml
  炭酸水500ml

をあらかじめ買って持っていき、残りの1.7リットルは第二関門の給水所で入れればいいかな。

スタートから第二関門までは2.7リットルもいらないので、スタートから満タンで背負っていく必要はないです。

 

レース後の持ち物評価

前日移動

第20回北丹沢12時間山岳耐久レース(以下、キタタン)参戦記 ~準備編Part5~

 

■キタタン参戦記 準備編Part5 目標タイムの設定

キタタンに初めて参加する場合、Part3でも書きましたが、当然疑問に思うのが

果たして自分の実力では何時間でゴールできるのか
そのためには関門を何時間で通過すればいいのか
そもそも関門を通過することができるのだろうか

 

ではないでしょうか。

富士登山競争やハセツネカップなど他のトレイルレースの経験があればある程度目算がたつのでしょうが、トレイルデビューでキタタンに参加する場合、登りと下りで「キロ何分」かかるのか全く見当がつかないと思います。

“第20回北丹沢12時間山岳耐久レース(以下、キタタン)参戦記 ~準備編Part5~” の続きを読む

第20回北丹沢12時間山岳耐久レース(以下、キタタン)参戦記 ~準備編Part4~

 

■キタタン参戦記 準備編Part4 キタタンコース攻略

ある程度の高低図は、以下大会要項に載っていますが、

  北丹沢12時間山岳耐久レース ホームページ

より詳細に調べると気分的に楽になります。

一般道の場合は、GoogleMapを使えばある地点と別の地点の距離、その間の標高や高低差がわかります。

ただ、キタタンの大半を占める未舗装の林道には対応していません。

というより、道が表示されません。

そこでどうするかと言いますと、国土地理院のWeb地図を使います。

“第20回北丹沢12時間山岳耐久レース(以下、キタタン)参戦記 ~準備編Part4~” の続きを読む

第20回北丹沢12時間山岳耐久レース(以下、キタタン)参戦記 ~準備編Part3~

 

■キタタン参戦記 準備編Part3 キタタン詳細情報

ある程度の情報は以下大会要項から入手できますが、

  北丹沢12時間山岳耐久レース ホームページ

やはり体験者の声に勝るものはありません。

それで数多くのブログやYouTubeを検索しまくったわけですが、まとめると以下3点になります。

 

残念ながら「ブログや大会レポに残そう!」と意気込む方は、たいてい自分比で相当速い人が多く、

  10時間以上かかりました
  関門に引っかかってリタイヤしちゃいました

というランナーはあまり見つけられませんでした。

ま、そりゃそうですよね。

自分の記録を手間暇かけて他人に公表するというのは、一種武勇伝みたいなものですから、上位何%かに入るようなある程度速い人が多いですよね。

そんな他人様の「ありがたきお言葉」を自分なりにまとめたのが以下3点です。

1.耐えて登り、ロードと下りは遅くても走る

これこそがキタタン完走者の率直な感想だと思います。
割と多くのブログで見受けられました。

上り、ここではあえて「登り」と修正しますが、長いです。
はっきり言って長いです。

ただ、ここは「永い」と修正はしません。永遠ではないです。
いずれは登りきるときが来ます。

いずれは登りきるときが来ます。
大事なことなので2度書きました。

その時を待ちわびて、ひたすら耐えて登ります。

登り部分は総計11キロぐらいで、全体の4分の1です。
この区間を歩いてしまうのはしょうがないです。
というより歩くのもつらいです。
ただ、それ以外の区間は頑張って走ろう、ということです。

ロードというのは最初の方なので、体力的にも元気な時間帯です。
また、下りに関しても、登りとは使う筋肉が違うのか、ある程度は走れます。

2.完走タイムの目安は、平地のフルマラソンの倍

これから参加してみようと思っているランナーにとって、一番気になるのが、

果たして自分の実力では何時間でゴールできるのか
そのためには関門を何時間で通過すればいいのか
そもそも関門を通過することができるのだろうか

 

でしょう。

平地のロードレースであれば、それまでのご自身の経験からある程度計算が立ちます。

体調、気温、日照時間、高低差で多少左右されることはあるでしょうけど、よく言われるのが、

  フルマラソンは10キロのタイムの4.8倍
  フルマラソンはハーフマラソンのタイムの2.1倍

ですが(出典なしです。あくまでも目安で。。)、山岳レースの場合どれだけ上乗せすればいいのか。

すべてのブログに「平地のフルマラソンのタイム」が掲載されていたわけではないので、サンプル数は少ないですが、

  平地のフルマラソン キタタン完走タイム
ハンサムネコさん 3時間6分00秒 5時間56分59秒
三姉妹の父さん 3時間17分 5時間25分03秒
どんぐりさん 3時間27分24秒 7時間12分25秒

となり、概ね平地の倍かなと。

いいたかったところですが、サンプル数が少ないし、「三姉妹の父」さんに関してはトレイルが主なので、フルの倍よりはるかに速い。。

“第20回北丹沢12時間山岳耐久レース(以下、キタタン)参戦記 ~準備編Part3~” の続きを読む

第20回北丹沢12時間山岳耐久レース(以下、キタタン)参戦記 ~準備編Part2~

 

■キタタン参戦記 準備編Part2 キタタン特記情報

基本的な情報は以下を参照していただくとして、

  北丹沢12時間山岳耐久レース ホームページ

強調することや補足を以下に記載します。

1.12時間走り続けなければいけないわけではない

大会名が「12時間山岳耐久レース」となっているので勘違いするかもしれませんが、

  12時間の間でどれだけ長く走れるか

ではなく

  44キロをどれだけの時間でゴールできるか

であり、制限時間が12時間ということです。

2.累積高低差はスカイツリー3つ分

上記大会要項にも

  3つの峠を越え

と書いてありますが、峠の高さは

  800Mが2つ、400Mが1つ

スタートとゴールが同じところのため、
上った分は下りなければいけなく、

  2000M上って、2000M下る

となります(実際にはもう少しあります)。

東京スカイツリーの高さが634Mなので、単純に言うと

  東京スカイツリーを3回上って3回下りる

と言っても過言ではないでしょう。

“第20回北丹沢12時間山岳耐久レース(以下、キタタン)参戦記 ~準備編Part2~” の続きを読む